Friend AIの特徴と使い方|オープンソースのAIペンダントを徹底調査!

「Friend(フレンド)」というペンダント型のAIガジェットがありますよね。

オープンソースのソフトウェア&ハードウェアプロジェクトで開発されているようですが、開発は「Based Hardware」(AIウェアラブルデバイスを開発している企業)によるもの。

このAIガジェットは首にかけて持ち歩くことができ、退屈な仕事の会議や、奥さんに頼まれた夕食の買い物リストなど、その日に起こったことを記憶するのに役立ちます。

価格は99ドル(約15,000円)と、遊び心含めて試すにはお手頃で、これからどんどん人気になるかもしれません。

今回はこのAIガジェット「Friend」をチェックしていきましょう。

関連)
Viwoods AiPaperの実力は?AI搭載のE InkタブレットはRemarkable 2を超える?

Friend AIの購入方法とハードウェアの特徴は?

Friend AIのペンダント(ハードウェア)は2通りの方法で購入できるようです。

1つ目は(これが普通だと思いますが)「完成品を購入」する方法。

箱を開けたらすぐに使える状態で届きます。価格は2025年2月時点で99ドル(約15,000円)と、ガジェット好きなら「これなら試してみたい!」と思えるお手頃価格。

2つ目の選択肢がちょっと変わっていて「自作キットでの購入」

これがまた面白いんですが、必要なパーツリストと組み立て手順が用意されていて、バッテリーや基板、スイッチまで自分でハンダ付けして作り上げることができます。

まるでDIYガジェットの工作キットみたいで、モノづくりが好きな人にはたまらないですよね。

「なに?ハンダ付け?面倒じゃない?」

と思ったあなた!そこはご安心を。

手順はシンプルにまとめられているので、中学や高校以来やってないよ、と思っていても、昔を主出しつつちょっとした工作気分で楽しめます。ただファームウェア(ソフトみたいなもの)の書き込みも必要なので、女性など、完全な初心者には少しハードルが高いかもしれません。

それでも「自分で作ったガジェット」を首にかけて歩くのって、何だかちょっと特別な気分になりそうですよね。

デバイス(ペンダント)自体は非常に小さくシンプル。これは内部構造が簡素だからです。主な構成要素は、メインボードにいくつかのマイク、Bluetoothモジュール、そしてバッテリーのみ。

(本体には音声の処理機能はなく、単に音声を録音しスマートフォンに転送するだけの役割。)

音声ファイルがスマホに届いた瞬間から、魔法のようなAIの力が発揮されます。

音声データは「Deepgram(ディープグラム)」(AIを活用した自動音声認識サービス)に送られて全てが高精度でテキストに書き起こされます。この書き起こされた結果は、専用アプリからいつでも確認でき、生の書き起こしデータとして読むことができます。

ここまで見ただけで、何か遊び心をくすぐられそうですが、この「Friend AI」の本当の魅力はここから。

この書き起こしデータはChatGPTに送られ、AIが「重要な情報」や「覚えておくべき内容」を抽出してくれるんです。例えば誰かがあなたに何かを頼んだ場合、それを「記憶」として保存してくれるってこと。結果として、会話の要点や重要なポイントがまとめられたシンプルな概要を受け取ることができるんですね。

例えば、奥さんからの「帰りに卵と牛乳買ってきてね!」なんて指示も見逃さず、きちんと記憶してくれるので、帰宅途中で「あれ?何買うんだっけ?」とスーパーで立ち尽くすこともなくなります。

(電話とかで聞くと怒るし、そうしたものが回避できちゃうんですね)

忘れてはいけないこと、大切なこと(特に奥さんからの指令(笑))をまとめて教えてくれるってことになりますが、これは便利そう。

音声の録音から書き起こし、
そして要約までの一連の処理は、大体30秒ほどかかります。

「30秒?遅くない?」

など思うかもしれませんが、実際に音声を録音してそれをスマホに転送し、さらにクラウドで書き起こして…なんて自分でやろうと思ったら、30秒はむしろ爆速と言えると思いますよ。

録音中に気を取られることもなく、その後にまとめて内容を確認できるので、何か作業をやっていても全く邪魔になりません。ここは「スピードよりも精度重視」って感じですね。

プラグイン機能とAIの見えてきた課題

続いては、Friend AIには欠かせない「プラグイン」について。

「プラグイン」とは、ChatGPTで言うGPTs(カスタムGPT)のような拡張機能のこと。回答をより役立つ形であったり文脈に沿ったものにしてくれます。

例えば、会話中に聞き慣れない単語が出てきたとき、自動でその単語をピックアップして意味を教えてくれるっていうプラグインがあります。

「え、そんなことまでしてくれるの?」

っていう感じですが、こうした機能が地味でも実際物凄く便利。会議中や勉強中にわからない単語が出てきたとします。普通は「あれ?どんな意味だろう」とその場では分からず、結果全体のないよぐあ今ひとつわからない、ということも結構あります。でもプラグインを使えば、その場で分からない単語の意味を確認できるので、話に置いて行かれることがなく、全体の理解もできて、結果が全然違ってきますよね。

プラグイン万歳!みたいな感じですが、
実は「プラグインは自分で作成することもできる」んです。

ChatGPTのGPTsを作るみたいにできれば、誰でもできる、という感じですが、実際聞いてみると少々わけが違うかも。開発者のコミュニティが活発で、オープンソースなだけに以下にソースコード含めて色々な情報公開されてます。

これを見ると分かりますが、「情報多すぎ」という感じで、プログラマーの類の人でないと無理っぽい感じ。興味がある方は一度チェックしてみてください。

GitHub – BasedHardware/omi: AI wearables

ここまで見ると、このFriend AIは「何か凄く期待できるAIガジェット」に見えますが、ここまで読んで「完璧なデバイスだ!」と思った方、少々お待ちを。

上の方で見たように、必要な事、大切なことをまとめてくれるのは良いですが、時には重要と思われる情報を「不要と判断してしまう」ことがあるようです。これがAIに任せるリスクになりますね。

例えば、会話の中で「これは大事!」と思った内容でも、AIが「いや、これは重要じゃないよね」と判断してスルーしてしまうことがあるんです。

「いや、それ困るじゃん…」ってなりますよね(笑)。

これはAI全般に言えることですが、AIは万能ではなく、まるで人と同じように「うっかり忘れたり、勘違いする」こともあります。「人から見て必要な情報」を「そうではない」と考えて見逃してしまうリスクが常に付きまといます。

あなたが必要とするかもしれないデータを見逃す可能性があることは念頭に置いといたほうが良いですが、そうした点をカバーする手段は用意されてますね。

実はFriendAIが情報整理する前の「生の書き起こしデータ」を確認できるようになってます。ただ生データの場合、AIによる要約やキーポイントがされてないですが、「AIのまとめには入ってないけど、なにか他に大事なことあった気がする...」という時には、生データを実際に見返してみて、「そうそう、これがったよね」なんて必要な情報を見つけられます。

アプリ内には「チャットシステム」(ChatGPTのような機能)や「チャット履歴」のウィンドウも搭載されているので、過去の会話に遡って情報を探すのも簡単になってますね。

また、もう一つの課題は「Bluetoothの接続範囲」になるでしょう。

このガジェットはコストダウンのためか、あまり良いモジュールを使ってないようで、Bluetoothの接続が割と不安定に感じたりします。例えばFriend AIを机の上に置いて隣の部屋に移動するだけで接続が切れることもありました。

そんなの些細なことでは?と思うかもしれませんが、いえいえとんどもございません。このFriendAIには「内蔵ストレージ」がないので、接続が「プツン」と切れた瞬間に録音データが消えてしまうんです。

これはちょっと痛い…。せっかく録音した大事な会話が一瞬で消えるなんて、ちょっと想像しただけでも恐ろしい...

ただFriendAIはオープンソースプロジェクトであることから、自分でソースコードを編集してこの問題を解決することも出来るは出来るんですが、これはちょっと普通の人には難易度が高すぎそう。

ハードウェアやソフトウェア、Bluetoothプロトコルなど、全てのコードはGitHub(上の方で見たリンク)で公開されています。プログラミング言語は「Flutter」と「Dart」ですが、プラグラムに詳しい方なら割と修正できちゃうかも。(少なくとも私にはできないんだな)

料金と利用方法、実際の使用感

このFriendAIの利用料金もチェックしておきましょう。

Friend AIにはよくある「サブスクリプション料金」はかかりません。(これが超うれしい 笑)

FriendAIはオープンソースプロジェクトなので、基本的には自分でAPIキー(特別な合言葉を自分で用意して入力する、というイメージでとらえてください)を設定する形にあんってます。

ただ設定を変更して「Deepgram」(AI活用の自動音声認識サービス)の高性能モデルを使用したり、「ChatGPT」の高速モデルに切り替えたりすると、追加のコストがかかる場合があります。要するに、使い方次第で無料でも有料でも運用できるってことですね。

また「Friend AI」のアプリは、iOSとAndroidの両方で利用可能でき、こだわりがなければ、開発元である「Based Hardware」が用意した汎用APIキーを使って簡単に始められるようになってます。

現在はサブスク料金の発表はないですが、どうやって利益を出しているのかは少し不思議な感じですね。(そこはオープンソースの強み、となるのでしょうか。まだ試験的意味あいが強いのかも...)

Friend AIの実際の使用体験

このガジェットが発売(予約)が開始されたのは2024年7月。実際出荷が開始されたのは2025年1月とまだスタートしたばかりですが、実際一週間使った友達に聞いてみました。

率直な感想としては「非常に便利」というお話し。ほぼ24時間ずっとこのガジェットを首にかけ、仕事の電話や家族との雑談、日常のあらゆる会話を録音しているようです。

例えば奥様と週末に何やらコンサートに行くという話をしていたらしいですが、電車の時間や開演時刻を話すわけですが、こうした話しって、その場では分かったつもりでも次の日になったら「あれ?なんだっけ?」とか「確かこうだったお思うけどあってたっけ?」なんてこと、よくありますよね。

でも翌朝、FriendAIのアプリを開いてみると、夜話した会話をもとに「電車に乗る時間」とか「出演者が登場する時間」など、大切なな情報が整理された状態で表示されていたのだとか。

何かその時のその方の驚いた顔が、容易に想像できそうですし、夫婦で改めて確認しなおし、なんてならずによかったですよね。

また毎朝アプリを開くと、前日の会話をもとに「今日やるべきこと」を提案してくれるようです。(さすがAI搭載)。これには仕事のタスクだけでなく、友達の誕生日とか買い物リストのようなプライベートな内容も含まれ、凄く便利なのだとか。

聞いていて面白いなと思ったのは、会話の「感情分析」までしてくれるところ。(割と大きなお世話な気がしないでもないですが(笑))例えば「昨日はネガティブな会話が多かった」とか、「仕事の電話で少し砕けすぎた口調だった」といったフィードバックをくれたりします。私は仕事中、つい丁寧さを忘れた表現を使うことがあるので、こうした機能があると、自分自身を振り返ることが出来て良いですよね。

こうして見ると、Friend AIは日常生活に溶け込む存在となるようです。ただ当然ながら「プライバシーの問題」も気になりますよね。というのも、このデバイスは「常に録音している」わけですから、何もかも筒抜け状態。録音を止める唯一の方法は「電源をオフにする」ことです。

そうは言いつつも安心できるポイントもあります。

Friend AIは「誰が話しているか」を特定することはできません。話し手の声を区別することはできますが、名前などの個人情報を自動で認識することはありません。例えば「太郎ちゃんの誕生日は24日だよ」と言えば、「太郎の誕生日は24日」と記録しますが、太郎ちゃんの声を記憶することはありません。この点はプライバシー保護の観点からも重要ですね。

Friend AI 2の登場と今後の展望

Friend AIが発売されてまだ1ヶ月ほどですが、実はすでに次世代モデルの「Friend 2」の発表があったようです。この新モデルは初代よりも若干安く、69ドル(約10,300円)からのスタートとなるのだとか。

Friend 2では多くの改良が加えられるようで、まずオンボードストレージの搭載(要は内臓メモリ)。これにより、Bluetooth接続が切れても録音データが失われる心配がなくなります。接続が回復したときに自動でデータを転送できるようになりますね。

またスピーカーやバイブレーションモーターも追加されるようで、通知を音や振動で受け取れるようになります。こうなると、スマホを取り出さずに通知を確認できるのは便利ですね。

またFriend 2は最大で6日間の連続使用が可能とのこと。もし本当に実現したら初代モデルと比べて大幅な改善。個人的にはこのアップグレード版を手に入れてレビューするのが待ちきれません!

まとめ―Friend AIはあなたに必要?

今回は、オープンソースプロジェクトで進められているAIガジェット「Friend AI」をチェックしてみました。ペンダント型が可愛らしいですが、見かけによらず凄い奴。

24時間あなたの会話を録音してくれるこのガジェット、プライバシーの問題を懸念する人もいるかもしれませんが、一方で日常を記録し役立つ情報を整理してくれるツールとしてとても魅力的です。

近い将来、日本でも使う人が増えそうな予感。

コメント

タイトルとURLをコピーしました