写真や動画撮影を長年趣味としてる私としては、ジンバル(手振れ補正を主な目的としたカメラの機材)は結構うるさかったりします。
実はあと数日で撮影旅行に行く予定で、割と本格的に撮影したいということから、今回新たに「Hohem iSteady M7」を買っちゃいました!
使ってみると「なるほど、良いジンバルだな」という感じですが、良い点のレビューは他の方にお任せするとして、今回は「こうした点が改善されれば尚良い」という点を紹介したいと思います。
以下、気になった点をまとめてますが、決して悪く言ってるわけではないので、そのあたりはご理解くださいね。^-^)
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Hohem iSteady M7 を購入した理由
まずは購入した理由からですが、私の場合、年に何回か撮影旅行(という名の道楽旅行(笑))に言っていて、いつもジンバルを持って行ってます。撮影が好きなので、1日8時間とか、多い時は10時間ぐらい使います。
でも以前から使っているジンバルはメチャメチャ重くて、三脚もついてるし、リストレスト(手首を支えるやつ)とか、バックハンドルとか、レンズの種類にもよりますが、だいたい4〜6kgぐらい。(カメラはスマホではなくソニーを使ってます)
毎回思ってましたが、旅行のたびごとにこれを持っていくのは「やっぱりキツいよね」(もう若くないかも(笑))ということで、もっと小さいジンバルを探し始めたのが購入のきっかけ。

なにかこう、色々調べていると、流行りに乗せらたというか、気づいたら衝動買いしてたみたいなものです(笑)
そのジンバルがスマホ用の「Hohem iSteady M7」。
「Hohem」(ホーヘム)っていうブランドで中国のメーカーになります。iSteadyというシリーズが代表的で、今回はその「iSteady M7」というモデル。
実は最近、iPhone(iPhone 15 Pro) に乗り換えたのもこのジンバルを購入した1つのきっかけなんですが、この iPhone 15 Pro って Log撮影ができるんですね。
(カメラで言うRAW画像みたいに後から再度とかコントラストが調整できる撮影機能)
だから軽くコンパクトに撮影するなら、これで撮るのもアリかと思ったんです。で、カメラを載せない状態なら、今まで使っていたジンバルの半分くらいの重さ。これは凄く嬉しい。^-^)
実際使ってみると、良い買い物したかも、と思わせるジンバルで、それでも世の中、完璧というものはありません。いくつか気になる点も勿論出てきます。
私の場合、新しいガジェットを買う前は、10本とか20本ぐらい、レビューの記事や動画を観ますが、今回の iSteady M7 について、そうしたレビュー記事ではあまり言及されてないような点をちょっとご紹介できればと思います。
Hohem の人たちがこの記事見たらどうかなとも思いますが、個人的にはこうした点が気になる、ということをまとめておくのも価値あることなのかなというところです。
(もしHohemの人たちが見て、次世代モデルで改良されると嬉しいですし、購入検討している人が見て、こうした点もあるのね、と前もって知っておくのも大切だと思いました)
まず最初に言っておきたいのが、この製品自体は すごく良いジンバルだと思います。そうした中で、自分の使い方と言うか感覚的にはちょっと合わない場合があるという感じ。
そもそもスマホでの映像撮影 って、ちょっと本格的に動画を作りたい場合にはまた少し違うというのもあって、メーカーの考える使い勝手と私の求める使い勝手とはちょっと違うかも。
そうした背景も考慮して、以降見てみてください。
スマホ取付け時の注意点
まず最初に少し気になったのは、スマホを取り付ける時。
分かってしまえばなんてことはないんですが、最初、スマホのホルダーに対してスマホを下からスライドさせてセットする っていうやり方をしてたんです。
でもこれだと、ジンバルの頭に付いているAIカメラがすぐに外れてしまうことがあるんですね。ボタンで固定する仕組みがあるんですけど、それでも簡単に外れる場合がある。
(実際にもう何回か落としてしまいました)
だからスマホの取り付けでは「スマホを上方向からスライドさせながらホルダーに収める」というのが安全かと思います。
ここは慣れなので、一旦分かってしまえばなんてことはないところ。
また他に気になったのが「ポートレートモード」(縦向き撮影)に切り替える時。
これ、縦向きにするには 一度スマホを取り外して、ホルダーを回転させてから、もう一度取り付け直さなきゃいけないんです。で、この時にバランス調整が2箇所必要になるんですね。
一つはホルダーの中央部分、もう一つはアームのレバー部分です。
試してもらえると分かると思いますが、ジンバルのモーターが後ろにある状態でスマホを逆さにすると、モーターとAIカメラの間の隙間が3mmくらいになります。これは「iPhone 15 Pro」ならまだ大丈夫なんですけど、もし「iPhone 15 Pro Max」みたいな大き目のスマホの場合、さらに隙間が狭くなるんじゃないかなって思います。
またたとえばNDフィルターを付けると、スマホの上側が重くなって少し傾くようです。少しでも角度がつくと、スマホがモーターにぶつかってしまったりもしますし、レバーの部分はゴム製になっているので、画面が傷つくことはないとは思いますが、それでもバシッと当たる感触はやっぱり気になるかな、という感じです。
まぁ慣れもあるのかと思いますが、これはと思うのが、スマホの下側(底面)がジンバルのモーターに当たること。ここにはゴムのクッションがないので、仮に「iPhone 15 Pro Max」を使っていたら、カメラ部分が直接当たる可能性があるのかも。
私が使っている「iPhone 15 Pro」では、当たるのは スマホケースの部分だけなので良いと言えば良いですが、スマホの大きさには注意した方が良さそうですね。
後は「スタンバイモード」(待機状態)の時。
普通のジンバルならスタンバイモードにするとモーターが止まり、スマホがある程度安定した状態になると思います。でも「iSteady M7」 の場合、ロックしないとスマホがグラグラする感じ。
モーターは十分パワーがあるので動作中はちゃんとバランスを取ってくれるますが、使わない時はロックした方が良さそうですね。
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使い勝手の気になる点
他に気になる点では、スタンバイモードにしてもボタンが反応すること。
例えばジンバルを持ち歩いているとき、何かの拍子にボタンを押してしまうとLEDライトが勝手に点灯します。スタンバイモードなのでボタンは無効になっていてほしいんですが、そうなってないので気づかないうちに設定が変わっちゃうことがあるようです。
例えば、私の場合、ジンバルのスピードを「スロー」にして、スムーズで映画っぽい動きを出したりします。でもスタンバイモードにするとスピード設定が「ミディアム」に戻っちゃう時がありますね。
これはアプリと接続したときなのか、電源を入れ直したときなのか、原因がよく分からないんですけど、毎回設定し直す必要があるようです。(何か設定間違えてるのかな)
ファームウェアの話になりますが、アプリを使っても手動でアップデートを確認するボタンがない んです。新しいガジェットを買ったら、最新のアップデートがあるかチェックすることも多いと思います。でもこのジンバルでは、バージョン情報は見られるけど「最新です」という表示がないので、本当に最新なのかどうか分からないというのがちょっとモヤモヤっとした感じ。
(まぁ良いんですけどね。細かいこと言ってすみません。^-^;))
また付属のUSB-Cケーブルについて、使う場合の向きというのが決まってるみたいです。普通のUSB-Cってどっち向きに挿しても動くのが最近では普通だと思います。でもこの 付属のケーブルは、黒い方をスマホに、グレーの方をジンバルに挿さして使うと言った仕様になってます。
確かに公式のユーザーマニュアルには書かれてますが、最初めっちゃ混乱してしまいました(笑)
hohem iSteady M7 大型電話ジンバル ユーザーマニュアル
また充電では、充電中の画面がかなり明るいですよね。^-^;) 暗い部屋でで充電してたら、部屋全体がライトアップされるんじゃないかな、なんて思ったぐらいのレベル。照明いらずの充電中画面!(笑)。
それでも、この「充電中の画面が明るいな」と思ったら、リモコン部分を外すと画面が消えるので(小さなLEDだけが点灯するので)お試しください。

※)リモコンを外したままにすると、失くしてしまうリスクも出てくるので(ジンバルが使えなくなるので)気を付けてくださいね。
バッテリーと充電につ時間
充電時間についてもお話ししておくと、充電は3時間ほどかかるようです。これまで経験しているジンバルは2時間ほどだったのでiSteady M7 はそれよりはちょっとかかるな、という感じ。
これはこれで良いですが、ポイントは「iSteady M7はバッテリーが交換式でなはい」という点。つまり、もし電池切れになったら、充電のためにそれなりに待たないといけない、ということにもなります。
ただバッテリー持ちは 12時間なので、普通に使ってれば大丈夫。でもバッテリー交換式ではないことは購入時に考慮に入れておくのもポイントの1つになりそうです。
また先ほど出てきたUSB-Cの接続に関連しますが、例えば 外部アクセサリーを取り付けることを考えると、バランスの問題が出てくるかと思います。例えば、SSDをスマホに接続した場合、スマホの重心が変わるので、それに合わせてアームを調整をする必要もありますね。
これ、実際にやってみると分かりますが、大きなアクセサリーを付けた場合、アームを伸ばしすぎてジンバルを折りたたむことができなくなる。^-^;)つまり、収納時する時はアームを元の位置に戻すなど必要ですね。
SSDをどこに取り付けるかってことでは、iSteady M7には実はアクセサリー用のネジ穴が1つだけあります。一応このネジ穴は「アクセサリー取り付け用」という説明 になってますが、実際に使ってみると 位置が何か少し微妙な感じ。
このネジ穴の位置がジンバルのモーターのすぐ近くだったりして、こういうアクセサリーの取り付けポイントって下側 にあるのが自然に感じますが(スマホは基本的に上が重くなる構造なので、バランスをとるための重りを下に置いた方がバランスが取れるんですよね)でもiSteady M7ではネジ穴が上にある。
こうなると、例えば コールドシュー(マイクとかを付けるアクセサリーのことね) を取り付けようとすると、モーターにぶつかってしまうんです。
いろいろ試した結果、最終的に 「SSDを取り付けるなら専用の取り付け台を使った方がいい」 という結論になりました。ということで専用のSSDホルダーを注文してますが、それを使えばケーブルを上手く配線できると思いますので問題解決ですね。
操作面で気になる点
最後にジンバルの操作で気が付いたところをお話しします。
細かい仕様についてですが、ジンバルって、トリガーボタンを2回押すとカメラの向きをリセットできますよね?
例えばPTFモード(パン・チルトフォロー:カメラが操作する人の動きに合わせて上下左右スムーズに動くモード)でカメラを上に向けて撮影していたとします。で、少しカメラの向きがずれたかな、なんて思った時に「ちょっとカメラの向きをリセットしよう」って思ってトリガーを2回押す。するとカメラは元の位置に戻ります。
ここまでは普通ですが、例えばiSteady M7で斜めに傾いた状態でトリガーを押すと、ジンバルの傾いた角度に対して正面を向く(ジンバルの角度に対して直角方向を向く)ようにリセットされます。
私にとってはこれは予想外で、これまでのジンバルではどの角度でリセットボタンを押してもカメラの方向は水平に戻るのが当たり前だと思ってました。
でもこの iSteady M7 は、ジンバルの角度に対して直角方向に向きがリセットされる ので、毎回「ちゃんと水平に戻ってるか」を確認する必要がありますね。
こういう細かい仕様って、ユーザーの要望が多ければファームウェアアップデートで修正されると思いますが、この動きに慣れたユーザーにとって急に動きが変わると、それもまたちょっとなんだな、とは思います。(こう思うのは私だけ?^-^;))
まとめ!
今回は、良い点はさておき、他のレビューではまず語られないかも、という、実際に使用している中で気が付いた点を挙げてみました。
何か悪い点ばかりを言ってるようですが、この iSteady M7 は決して悪いジンバルではないと思います。実際、モーターの強さとか、基本的な動作は凄くしっかりしてます。
ただ私のように、趣味であってもより高度な映像を撮ろうと鼻息の荒い人(笑)にはちょっと合わないところがある、という感じなのでしょう。
今回の内容を、購入する時の参考にしていただけましたら幸いです!
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