INMO GOの機能と使い勝手は?翻訳・ナビ機能を実際に試してみた!

今回はARグラス「INMO GO」を詳しくチェックしてみました。

多くの方がイメージするARグラスは、何かごつい感じで、Apple製品のように頭にかぶり物が付いてる、っていう印象があるかもしれません。

でもこの「INMO GO」は見た目は普通のメガネと変わりなく、もう日常の中で「実はあそこに座ってる人のメガネ、INMO GOだよね」なんて言うシーンも多くなってるかも知れませんね。( INMO GO、おそるべし)

すでにINMO GO2が出てますが、今回は初代のINMO GOでチェックしてます。では早速詳しくチェックしていきましょう!

INMO GOの概要と第一印象

INMO GOとは?

ARグラスと言えば、見た目普通のメガネと同じで、学校のテスト中にバレずに目の前に答えを表示できたら…なんて妄想を一度はしたことがあるかもしれません(笑)

また忙しい朝に準備をしながら最新ニュースや天気をチェックしたり、海外旅行中に相手の言葉をリアルタイムで翻訳してくれたりするグラスがあったら便利ですよね。そんな「日常に溶け込むARグラス」こそ、多くの人が求めている形でしょう。

でも現状のARグラス市場ではサイズが大きかったり機能が不十分だったりと、完璧な製品はなかなか見つかりません。でもついに登場した!というのがこの「INMO GO」。

この「INMO GO」。中国で2022年11月に発売された製品で、最新は2024年の INMO Go 2。

特徴INMO GOINMO GO 2
発売日2022年11月2024年12月
デザイン軽量で通常のメガネに似た形状軽量でスタイリッシュ
翻訳機能オンライン翻訳のみオンライン・オフライン両方対応
対応言語10言語対応
(英語、中国語、韓国語、日本語、ドイツ語、フランス語、ロシア語など)
40言語90アクセントに対応
(オフラインで8言語翻訳対応)
バッテリー持続時間約7時間の連続使用約7時間の連続使用
価格約4万円約5万円($499)
特徴的な機能基本的なAR機能リアルタイム同時翻訳機能

これまでにも「XREAL Air」やTCLの製品などARグラスはいくつか試してきましたが、サングラス型でスマホやゲーム機と接続して大画面で映像を楽しむことができるタイプ。どれもケーブル接続が必要だったり見た目がゴツかったりして、どうも日常生活の中で使うにはちょっとな...みたいに感じたりしてました。

でもこの「INMO GO」は普通のメガネのような見た目でケーブルいらず。更に音声翻訳や通知表示といった便利な機能も搭載されてます。これなら日常生活に自然と溶け込むこと間違いなしですね!

INMO GOのデザインと装着感

既にINMO GO2が出てますが、今回はまずINMO GOでチェックしてます。

まず箱を開けると、しっかりとした作りのケースに収まったメガネ本体が登場。パッケージの材質にはマットな質感があり高級感もあります。中にはメガネ拭きや説明書(中国語と英語のみ、日本語はなし)、充電用のUSB3.0ケーブルなどが付属していますね。

「INMO GO」のデザインは非常にシンプルで、普通の黒縁メガネのような見た目。サングラスモード用のレンズも付いていて、マグネットで簡単に装着できるようになっています。

見た目は普通のメガネみたい。

重さはわずか51gで、普通のメガネ(約18g)よりは少し重いですが、ARグラスとしては驚異的な軽さ。XREAL Air(82g)と比べてもかなり軽くて、これなら長時間かけていても疲れにくいですよね。

デザインのポイントとして、右側のテンプル部分にはタッチパッドが搭載されていて、スワイプやタップで操作ができます。両側には実はスピーカーが内蔵されていて、メガネをかけたまま音楽や通話もできるんですね。

凄く良いデザインだと思いますが、鼻パッドの位置調整ができず、人によっては微調整が難しいかも。また長時間の使用後には耳の後ろに少しだけ圧迫感を感じることもあるにはありました。

(ちなみに INMO GO2では軽量化が図られると思っていたら61gほどのようです。軽量化より機能の充実を優先した結果になるでしょうか)

基本性能と使用感レビュー

INMO GOの機能と実際の使用感

ではINMO GOの機能面について詳しく見ていきましょう。

まず驚いたのは、このARグラスのディスプレイが右目の片側にだけ搭載されていること。INMO GO2では両目の単色ディスプレイに進化したようですが、初代は右目だけなんですね。(これは軽量化のためのようで、INMO GO2は3D化を優先してデュアルアイ(両目)にしたのでしょう)

右目側がディスプレイになっている

片目だと不自然に感じないかなと思ってましたが、実際には違和感がなく、テキストの表示もはっきり見えました。

ディスプレイにはマイクロLEDが使用されており、表示される文字は緑色の単色。カラー表示には対応していませんが輝度が高くて、屋外の明るい場所でもしっかりと文字が読めるのが良いですね。また単色表示だから消費電力も抑えられ、バッテリー持ちが非常に良いのも印象的。

面白いのが、表示される文字が常に正面に固定されていること。頭を上下左右に動かしても、文字は視界の中心に留まり続けます。ただこの仕様のため、視線の焦点を合わせる位置によっては、背景がぼやけたり表示が見づらく感じることもあります。

例えば1メートル先に焦点が固定されているので、近くの物を見ているときは文字がややぼやけて見える、みたいな感じです。(まぁ、これはちょっと仕方ない感じですね)

視野角は約20度ほどで表示領域はそれほど広くないようですが、主にテキスト表示を目的としたデバイスということからこれで十分実用的。

実際に屋外で使用してみると太陽光の下でも視認性は凄く良いです。以前使用していたHoloLens 2は日光の強い場所では表示が見えづらかったのですが、INMO GOではその心配は全然ないようですね!

バッテリー持ちと装着時の快適さ

ARグラスを選ぶとき、かなり気になるのが「バッテリーの持ち」と「長時間つけたときの快適さ」ですよね?その点、INMO GOはかなり優秀。どちらも高評価をあげたくなるレベルです。

まずはバッテリー持ちからチェックすると、これ、正直かなり驚きました

スマホとBluetoothでつないだまま1日中使ってみたんですが、バッテリー切れの心配はゼロ!しかも、Bluetooth接続した状態で2時間放置しても、バッテリーの減りはたったの4%。これってかなり優秀じゃないですか?

文字表示や翻訳機能を使っていても、思ったよりバッテリーは減らなくて、まさに省エネ設計って感じです。

なぜここまでバッテリーが持つのかというと、その秘密は「単色ディスプレイ」と「シンプルな機能構成」。動画や3D表示みたいな電力を食う機能はあえて省いて、テキスト中心の表示に特化してるんです。だからこそ、必要な情報だけをしっかり映し出しつつ、バッテリー消費をグッと抑えられてるわけですね。

次は装着感について。これもかなり良い感じでした。重さはわずか51g。普通のメガネよりはちょっと重いけど、ARグラスとしてはかなり軽量です。実際、長時間かけていても鼻や耳にそこまで負担を感じなかったですね。

...とは言いつつ、完璧ではないです。鼻パッドのフィット感にはちょっとクセがあって、人によっては「もう少し調整できたらな~」と感じるかも。特に長時間使うと耳の後ろに少し圧迫感が出ることもありました。

あと、ちょっと気になったのが「グリップ力」。
顔を下に向けたときに、ちょっとズレやすいんですよね。油断すると「スルッ」と滑っちゃう感じ。
ここはぜひ次世代モデルで改善してほしいポイント。もう少しフィット感が強化されれば、さらに使いやすくなると思います!

それでも、全体的には非常に快適な装着感を実現していて、日常的に使用するのに十分なレベルだと思います。

翻訳機能と実際の使用例

INMO GOの「これ、すごい!」と思わせるが「翻訳機能」。
ARグラスでここまで実用的な翻訳体験を味わえるものって、正直なかなかないんですよね。

使い方?めちゃくちゃ簡単!

まずスマホに専用アプリをインストールして、BluetoothでINMO GOとペアリング。次にアプリのメニューから「翻訳」を選んで、「翻訳開始」をポチっと押すだけ。これで準備完了!

あとは、グラスの中にリアルタイムで翻訳されたテキストがシュッと表示されます。

の翻訳機能、英語⇔日本語の双方向翻訳はもちろん他の言語にも対応しています。実際に試してみたら、これが予想以上にスムーズ!

確かに細かいミスもチラホラあるようですが、会話の意味を理解するには全然問題なし。「あ~、こういうこと言ってるんだな」って感覚で、自然に内容が頭に入ってきます。

他にもビックリしたのが、スマホを手に持たなくてもINMO GO単体で音声を拾って翻訳してくれるところ。ポケットにスマホを入れたままでも、相手の言葉がリアルタイムで目の前にポンっと表示されるんです。これ、海外旅行とか街中でめちゃくちゃ便利ですよね。「え、何て言ったの?」って時に即座に確認できるのが最高!

使えるシーンは幅広いですよね。例えば海外旅行で現地の人と話すとき。「あれ、なんて言ってるんだろ?」って思っても、目の前に翻訳が表示されたり、他にもビジネスシーンで見ると、英語の講演会とかで内容をリアルタイムで確認できちゃいます。

相手の顔を見ながら自然な会話ができるので、ポケトークみたいな専用翻訳機より断然実用的になりそうですね。

でも、ちょっとした弱点もあります。例えば、街中みたいにガヤガヤした場所だと、周囲の雑音まで拾っちゃって翻訳がごちゃごちゃに...。^-^;)静かなカフェとか相手と正面で話す場面なら問題ないんですが、騒がしい場所ではちょっと工夫が必要そう。

それと、もう一つ気づいたのは「会話しながら翻訳を見る難しさ」

翻訳を読もうとすると、つい相手の顔から目線が外れちゃうことがあります。こればっかりは慣れが必要ですが、何度か使ってるうちに「翻訳を見る→相手に返答する」っていうリズムが掴めてきます。

少し練習すれば、スムーズに会話できるようになるはず!

通話・音楽再生・AIアシスタント機能

INMO GOの魅力は翻訳機能だけではありません。

なんと、通話や音楽再生、さらにはAIアシスタント機能までしっかり搭載されています。「これ、メガネだよね?」って思わず確認したくなるほどの多機能っぷり。^-^:)

まずは「通話機能」。

スマホとBluetoothでペアリングしておけば、INMO GOから直接電話の発着信ができちゃいます。通話中は相手の番号がグラス内にササッと表示され、ハンズフリーでそのまま会話OK。

実際に使ってみたところ、音声はクリアだし、相手にも「普通に聞こえるよ」と言われて、メガネで通話してることを忘れそうなぐらいです。

続いて「音楽再生機能」。

INMO GOの内蔵スピーカーから音楽や動画の音声を流せます。音質は…正直「まぁまぁ」って感じ。でも、YouTubeで動画を見たりポッドキャストを聴いたりするには全然問題なし!本格的に音楽を楽しみたいって人には物足りないかもですが、移動中の「ながら聴き」には十分なレベルだと思います。

しかも開放型スピーカーなので、音楽を聴きながらでも周りの音がちゃんと聞こえるんですよね。この安心感が結構と大事だと思います。

さらに「AIアシスタント機能」も搭載。

スマホアプリ経由でアクセスして、「今日の天気は?」とか「明日の予定教えて」みたいな簡単な質問に答えてくれます。ただここでちょっと惜しいのが操作方法。現状ではテキスト入力がメインなんですよね。

「音声でスイスイ操作できたら最高なのに…!」って多くの人が思っちゃいそうですが、これは今後のアップデートに期待です!

これらの機能、操作もめちゃくちゃ簡単です。グラスの右側にあるタッチパッドをスッとスワイプしたり、軽くタップするだけで音量調整や曲のスキップ、通話の応答ができます。

「あれ、スマホどこいった?」って探す必要なし。全部メガネで完結します。この「手ぶら感」、一度体験するともう戻れないかも。

便利機能と活用シーン

ナビ機能が便利

INMO GOには、便利な「ナビ機能」もあります。旅行や街歩きで道に迷うことが多い人にとって、この機能はかなり頼もしく感じるでしょう。

使い方はとても簡単で、まずはスマホのナビアプリを開いて目的地を設定。するとINMO GOのディスプレイ上に道案内が表示されます。思わず『おおっ!』と驚くくらい簡単ですね!

「次の角を右に曲がってください」
「目的地まで500メートル」

こうした情報が視界の端に浮かび上がるので、スマホを見下ろす必要がないんですね。(映画のワンシーンみたいに、道案内が目の前にポンっと浮かび上がるんです)

徒歩での街歩きや観光に凄く自然に使えるようになってます。

ただこのナビ機能は徒歩向けなので、車やバイクでの利用は控えた方が良いかなと思いました。というのも、視界の正面にナビ情報が表示されるので運転中に使うと視界を妨げて危険な感じ。歩きながら使うのがやっぱり良いようですね。

絶対使う「プロンプター機能」

個人的に「これは絶対使う!」と思ったのが「プロンプター機能」

ニュースキャスターがカメラ目線のまま原稿を読むために使う「プロンプター」のように、目の前にテキストを表示できる機能です。

もう分かるように、例えばプレゼンテーションやスピーチの際に、台本をINMO GOに表示しておけば、視線を外さずに原稿を確認しながら話せます。これはビジネス上、凄く便利になりそうです。営業の商談で話したいポイントを表示したり、講演会でスムーズに話すためのメモとして活用したりと、ビジネスシーンでも役立ちます。

原稿をチラ見せしながら話せるので、自信満々に見えそうですよね。

(他にも、思い切って告白するときも、これだけは伝えたい、というフレーズを表示しておく、なんて使い方をする人も出て来るかも?!(笑))

他にも空き時間に小説や記事を読んだり、覚えたいフレーズを確認したりといった使い方もできますね。スマホや本を手に持たずに読書できるので、電車の中や待ち時間にも利用できます。

プロンプターの操作は簡単で、テキストを専用アプリにコピペするだけ。直接アプリに文章を入力すると改行がうまく反映されないこともあるので、一度メモ帳などで文章を作成してから貼り付けるのがおすすめ。

スクロール速度も調整できて、自動で一定の速度でページをめくったり、手動でタッチパッドを使ってスクロールしたりできます。長文を読むときにも、自分のペースで快適に操作できるのは嬉しいポイントですね!

通知機能と日常生活での活用

INMO GOには、スマホの通知も確認できます。わざわざスマホをポケットから取り出さなくても着信やメッセージの通知をリアルタイムで確認できちゃうんですね。これは結構便利で、なるほど、と思う方も多いと思います。

例えば「LINE」なら「~さん:今晩ご飯何食べる?」といったメッセージが表示されるし、「YouTube」なら「~さんが新しい動画を投稿しました:”~に行って驚いた!”」みたいな通知が表示されたりして、すぐ確認できますね。

ただ全てのアプリに対応しているわけではなく、例えばX(Twitter)ではリツイートやリプライの通知は届きますが、DMの通知は受け取れない場合がありますますね。

通知が届くとINMO GOのディスプレイにポンと表示され数秒後に自動で消えます。(パソコンの画面上、右下などに表示される通知みたいなイメージ)この通知は、過去の履歴も確認できるので、見逃したメッセージを後でチェックすることもできますね。

またこの通知機能は、会議中や外出先でスマホを取り出しづらい場面で特に便利だと思います。例えば電車の中でスマホをカバンにしまったままでも、大事なメッセージを確認できます。

他にも例えばジョギング中に着信があった時「誰からだろう?」など、わざわざスマホをチェックする必要もなければ、料理をしながらレシピを表示させれば「大サジ何杯だけっけ?」みたいに迷わずに済みますね。

両手が塞がっているときでも便利に使えますし、スピーカーが開放型だから周囲の音も聞こえ、外での使用時も安心して使えると思います。

実際使ってみたらどうなった?

INMO GOを街中で使ってみると、まず普通の黒縁メガネのように見えるので、周囲の人に不審がられることはないですね。(やはり見た目は凄く重要)

街中を歩いていても、お店の勧誘の人に「そのメガネ、かわいいね」なんて声を駆けられたり(ま、特徴はありますからね)、INMO GOが自然に見えるんだな、と感じることがありました。

他にもヘアサロンに行った時、コンタクトを外して目薬差してたら、「あれ?メガネかけてたのにコンタクトだったんですか?」なんて不思議そうに聞かれました。いや、まぁ、確かに。INMO GOの見た目がそれだけ普通のメガネに見えるってことですね。

他にも友達の女性2人組に「このメガネ、どう見える?」と聞いてみると、「え?おしゃれなメガネに見えるけど...」と言われました。ARグラスだとは気づかれなかったようですが、「よく見るとレンズに文字が表示されているのがわかる」とのコメント。ARグラスと明かした後も、自然な見た目が良いと言ってました。

また歯医者に行ったときにもINMO GOを付けたまま行ってみました。INMO GOで音楽を聴きながら待合室にいましたが、歯医者のスタッフから何か言われることはありませんでしたし、治療中も周囲の音が聞こえるので、歯医者さんとの会話も特に問題なし。この「自然な見た目」「使いやすさ」はINMO GOの大きな魅力になりますね。

まとめ:未来を感じさせるARグラス

INMO GOを使って感じたのは、このARグラスが「日常に自然と溶け込む未来の一歩」なのかも、というところです。

ARグラスはいくつも登場してますが、映画などの影響もあっていずれも「ガジェット感」が強く、日常的に使うには少しハードルが高い、みたいな製品が多いと思います。でもそうした中でINMO GOはその壁を取り払ってくれる存在になるでしょう。

他にも「これは世界を変えるかも」というところで「OrionARグラス」も凄く魅力的ですが、今後さらにこうしたARグラスが登場していくでしょう。

INMO GOは「最も実用的なARグラス」の1つと言える製品で、ARグラス初心者や日常使いを考えている人にとっては最適な選択肢になりそうですね。

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