
円安の大きな追い風があり、海外から日本への旅行者もドンドン増えてますね。翻訳機を使う機会も多くなってきてると思います。
ということで、今回は少し前に話題になった世界最小クラスのAI翻訳機と噂の「ZERO Translator」をチェックしてみます。(中国のタイムケトル社の開発製造)
使い方は凄く簡単でスマホに指すだけといったお手軽さ。
どれほどのものなのか、早速細かく見ていきましょう!
参考)
翻訳をがっつり使いたい場合は「WT2 Edge」もチェックしてみてください。
Timekettle WT2 Edgeレビュー|40言語対応の翻訳イヤホンを徹底検証!
世界最小クラスの翻訳機「ZERO Translator」
この「ZERO Translator」は、
海外旅行や海外からの旅行者とのコミュニケーションに役立つアイテム。
翻訳機といえば「ポケトーク」が有名かもしれません。海外旅行でWi-Fiルーターを借りるとセットでポケトークが付いてくることもあるようです。(「イモトのWiFi」とか「グローバルWiFi」など)
そうした中で今回チェックする「ZERO Translator」はというと、クラウドファンディングで支援者を募集し、なんと1万人弱の支援者から7,000万円以上の資金を調達したのだとかで凄い人気がありました。単品販売は既に終了しているようで、今ではなかなか手が入らないみたいですね。

見てわかるように、この「ZERO Translator」は世界最小クラスというだけあって物凄く小さい翻訳機。実際見ると「うぉ!本当に小さい!」とうなってしまいます。
箱を開けると、カードサイズのケースに収まった本体が登場。ケースだけでも凄くコンパクトでポケットにもすっぽり入るサイズ感。なおさら「ZERO Translator」の小ささが際立ちますね。
このケースの裏面には押し出し用の穴があって、そこを押せば簡単に本体を取り出せるようになってます。持ち運び中の紛失防止や端子保護のためにも、このケースに入れておくと良いですね。

真ん中に穴が開いてるのでそこを押せば簡単に本体が取り出せる。
「ZERO Translator」を実際手に取ってみると、本当にめちゃめちゃコンパクト!しかもこの小さなボディに、なんと4つのマイクが搭載されています。(マジかよ、という感じ)これにより、話している人の方向まで検知できるんです。

端子はUSB Type-Cで、Androidスマホにそのまま差し込めます。Xperiaに挿してみたところ、ケースを付けたままでも問題なく装着できました。
基本機能と翻訳モードのテスト
凄くちっさい翻訳機、「ZERO Translator」。
実際に使うには専用アプリが必要になります。
この翻訳機の製造元は「Timekettle」(タイムケトル)ですが、そこが提供している「Timekettle」アプリをスマホにインストールして使用するんですね。
スマホと「ZERO Translator」を接続する時には、水平に保った状態で差し込むのが良いようです。(接続部を傷めないための配慮ですね)
機能を見てみると、この「ZERO Translator」には主に4つのモードがあります。
- 翻訳モード:
メインの機能で、自分と相手の会話を翻訳する。 - 会議モード:
4つのマイクを活用して複数人の会話を録音しテキスト化する。 - インタビューモード:
一対一のインタビューに最適。話者の方向を認識して翻訳する。 - テキスト翻訳モード:
テキストを入力して翻訳する。
では、翻訳モードから順にを試してみます。言語は「日本語から英語」に設定してみました。
翻訳モードでは長文が少し苦手?
まずは「こんにちは」と話しかけると、すぐに「Hello」と翻訳されます。音声認識はかなりスムーズのようで、マイクが話している方向を認識して自動で翻訳してくれます。ただ認識が曖昧な場合は、マイクをタップしてから話すと認識精度があがるようですね。
続いて旅行で使いそうなフレーズをいくつか試してみました:
- 「13番ゲートはどこにありますか?」
→ “Where is Gate 13?” と翻訳されました。 - 「この道をまっすぐ行って左に曲がってください。」
→ “Go straight on this road and turn left.” と表示されましたが、自動モードを使用した場合、最初の「Go」が認識されず、“Straight on this road and turn left.” と表示されることがあります。手動でマイクをタップして話すと、正しく「Go」を含んだ翻訳結果が表示されたので、自動認識の精度に少し課題があるようです。
簡単な翻訳は結構いけそうなので、
長めのフレーズも試してみました:
- 「明日も宿泊したいのですが、そのままチェックインせずに部屋に入れますか?」
→ ちょっと複雑な文だったせいか、途中で翻訳が途切れてしまいました。自動モードでは、長い文章や複雑な構文は苦手なようです。 - 「予約をしていないのですが、5人で入れますか?」
→ こちらも認識に苦戦していました。「5人」が「5人(ファイブピープル)」ではなく「ファイブイン」と誤認識されてしまうこともありました。
やはりシンプルなフレーズの翻訳の方が良いようで、結構安定してるようですね。
「店内でお召し上がりですか?それともお持ち帰りですか?」
→ “For here or to go?” と自然な英語に翻訳されました。
「免税を申請する場所はどこですか?」
→ “Where can I apply for a tax refund?” と正確に翻訳されました。
会議モード(4つのマイクの活用)
続いて、会議モードを試してみます。
このモードは4つのマイクを活用して複数人の会話を録音し、テキスト化してくれる機能です。
話者の方向を自動で検知し、誰が話しているのかを把握できるのが凄いところですが、翻訳機能はなく、会話の録音とテキスト化に特化しています。
試しに一人で話しながらマイクの方向を変えてみると、マイクの位置に応じて話者が変わったかのように認識されテキストに反映されるようです。実際の会議では、複数人がそれぞれ違う方向で話しても、誰が発言したかを記録できるので、議事録作成に便利ですよね。
良いことばかりではなく、これは課題かなという点もあり、例えば、話者の方向を誤認識することがあるようです。他にも会議も長時間になると途中で音声認識がフリーズしてしまうことも。波形には音声が映っているのにテキスト化が追いつかないみたいな場面も出てきます。
この辺りはアップデートで改善してほしい部分ですが、会議終了後にはテキスト化された内容をエクスポートすることができます。ただ一括のエクスポートはできず、長い議事録の場合では1つ1つ手作業で発言を選択してエクスポートするって形になるのが少々難点。
インタビューモード(実用性が高い)
続いては1対1の会話が得意なインタビューモード。
このモードはインタビュー取材など1対1の会話が得意で、実際に試してみると、会議モードよりも認識精度が高く感じられ、レスポンスもスムーズ。(シチュエーションが決まってるので理解されやすいということなのでしょう)
例えば、以下のような会話を試しました。
「こんにちは」
→ “Hello”
「今日はお時間いただきありがとうございます。」
→ “Thank you for your time today.”
「YouTubeの動画作成にはどんなソフトを使っていますか?」
→ “What software do you use to create YouTube videos?”
のように、一対一でのやりとりに関しては、かなり高い精度で翻訳・テキスト化してくるようです。複雑なフレーズでも誤認識が少なく実用性は高いようですね。
テキスト翻訳モード(シンプルな翻訳)
最後はテキスト翻訳モード。
このモードではテキストを直接入力して翻訳するもので、機能としてはシンプルです。(まぁ、普通の翻訳機みたいなモードですね)
シンプルなだけに正確な翻訳が必要な場合に役立ちます。ただ、まぁこうした翻訳はGoogle翻訳やDeepLでも全然良いんですけどね。
まぁ基本機能として付けているというところになるでしょう。
良かった点、改善点
最後に、今回使用してみた感想をまとめます。
- 良かった点
- 世界最小クラスのコンパクトさで持ち運びやすい。
- 4つのマイクによる話者の方向検知機能が優秀。
- インタビューモードの精度が高く、使い勝手が良い。
- ノイズキャンセル機能も搭載していて、雑音の多い場所でも比較的使いやすい。
- 改善が必要と思われた点
- 会議モードでの音声認識のフリーズや誤認識が気になる。
- 複雑なフレーズの翻訳精度がまだまだ不安定。
- テキストのエクスポート機能が不便(全選択機能の追加が必要)。
- Google翻訳と比較すると、翻訳精度や利便性にそこまで大きな差がない。
この「ZERO Translator」は、議事録作成やインタビューなど、特定のシーンで非常に便利に使えるともいます。特に話者の方向を認識できる機能は他の翻訳機にはあまりない特徴で、結構重宝しそうですね。ただ翻訳精度や認識の安定性の面では課題があるようでアップデートしてくれると嬉しいですね。
最後に見たテキスト翻訳はGoogle翻訳などの無料ツールでも普通にできるのでおまけと見て、その他のモードが自分にとってどんなシーンで利用できそうかを考えてみた上で選択する、という感じになりそうです。
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